Japanisch lesen

Japanische Klassiker mit Furigana

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うみぼうずと おひめさま

うみぼうずと おひめさま

小川 未明

Lesen Sie うみぼうずと おひめさま von 小川 未明 (おがわみめい) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N5. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N5 · Einstieg · moderne Kanji und Kana · 13.584 Zeichen · 28 Bildschirme

Aozora Bunko

七

「ぐずぐずしては おれぬ。ひめたちが こちらへ やって くるようだ。」

と、はにかみやの うみぼうずが 西の 赤い 空を みて いいました。

七

ほんとうに 王さまは 気みじかだ。わたしの ほうこくも きかず、そして、森も みずに さっさと ひきあげて しまって、おしい ことだと、うみへびは ひとりごとを いいました。

「下の ようすは どんなだったい。」

と、わにざめが そばへ きて いいました。

「まったく いい ところさ。みんなに みせたかったよ。おれは おちついて すみたいと おもった。」

と、うみへびが こたえました。

「そうか。そんなに いい ところなの。それでは おいしい ものが たくさん あったろう。」

「あったとも、いい においの する くだものが、木に すずなりに なって いたし、いけには きれいな さかなが うようよ およいで いたよ。」

「それは いい ものを みたね。にんげんは なにを して いたかい。」

と、わにざめは ききました。

「なにぶん、かみなりは なるし、雨が ふるので、すがたを みせなかったが、りゅうぐうの ごてんのような うちが あったから、たぶん あすこに いるのだろう。