Japanische Klassiker mit Furigana
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うみぼうずと おひめさま
うみぼうずと おひめさま
小川 未明
Lesen Sie うみぼうずと おひめさま von 小川 未明 (おがわみめい) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N5. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N5 · Einstieg · moderne Kanji und Kana · 13.584 Zeichen · 28 Bildschirme
十一
「きみ、いぬを つれた 子どもを みなかった。」
と、さんちゃんが ききました。
その 子は いま あるいて きた みちを ふりかえりながら、
「さっき、あっちの はしの ところで みたよ。」
と こたえました。
「ありがとう。」
みんなは、すみれや たんぽぽの さいて いる 土手の 上を はしりました。
十一
はしの ところまで くると、田んぼの ほそみちを あるいて いく、ふたりの 子どもの うしろすがたが みえました。
「あそこへ いくのは うみぼうずでは ない。いぬを つれて いないから きっと 川へ なげたんだろう。」
と、さんちゃんが いいました。
ふたりの すがたは だんだん かすんで しまいました。この とき、きみこさんが、
「どこかで クンクン いぬの なきごえが するじゃ ないの。」
と いって、川の きしを さがしました。
「ああ、ないて いる。きっと どこかに いるんだよ。」
と、たけちゃんも 土手を おりて、やぶかげを さがしました。
「ここだ、みんな はやく おいで。」
と、たけちゃんが さけびました。
白い 子いぬが 水ぎわの のいばらの 下で ふるえて いました。