Japanisch lesen

Japanische Klassiker mit Furigana

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うみぼうずと おひめさま

うみぼうずと おひめさま

小川 未明

Lesen Sie うみぼうずと おひめさま von 小川 未明 (おがわみめい) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N5. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N5 · Einstieg · moderne Kanji und Kana · 13.584 Zeichen · 28 Bildschirme

Aozora Bunko

八

」

と、大きな こえで いいました。

「王さまは きかんぼうずだ。」

と、うみへびが わらいました。

「あれほど げんきが ありながら、どうして おひめさまが こわいのだろう。」

と、わにざめが ふしぎがりました。

「それは ふしぎで ない。やさしくて ただしい ほうが、わんりょくで つよいのより えらいに ちがいないから。」

と、うみへびは いいました。

八

いえの そとで、きみこさんや みつこさんや たけちゃんたちが あそんで いました。

西の 空には ももいろの くもが、花びらのように とび、それと まじって 赤い くもが はたのように たなびきました。

「ごらんなさい。まあ、きれいだこと。あの くも ながい たもとのように みえない。」

と、きみこさんが 空を さしました。

「きっと、こんばん およめいりが あるのだろう。」

と、たけちゃんが いいました。

そう きくと、みんなは おせっくの おざしきに かざる、うつくしい おひめさまを そうぞうしました。そして、いま くもの 上を、おひめさまと おともが ゆるゆると つづくような 気が しました。

「いつかも うちの おばあさんが、雨を ふらした うみぼうずは、もう 海の おうちへ かえって、おひめさまが おほしさまの ところへ およめいりなさるので、空が きれいだこと