Japanische Klassiker mit Furigana
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おれはにじゅうめんそうだ
おれは二十面相だ/妖星人R
江戸川 乱歩
Lesen Sie おれは二十面相だ/妖星人R (おれはにじゅうめんそうだ) von 江戸川 乱歩 (えどがわらんぽ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N3. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N3 · Mittel · moderne Kanji und Kana · 194.415 Zeichen · 391 Bildschirme
」
とおもって、よく見ると、それは、たくさんのカニが、岩はだをのぼってくるのでした。大きいのや、小さいのや、何十ぴきというカニが、むらがって、のぼってくるのです。
次郎君は、こんなにたくさんのカニを見たのは、はじめてでした。ウジャウジャと、八本の足をうごかして、のぼってくるのを見ていると、なにかわるいことのまえぶれのようで、おそろしくなってきます。
カニどもは、もう岩山の上まで、のぼりついてきました。そして、次郎君の立っている足のほうへ、ゾロゾロとはいよってくるのです。
そのときです。
次郎君は、岩山の下の海面に、へんなものを見ました。たくさんのカニは、やっぱり、なにかのまえぶれだったのです。そのものは、あわだつ海面からヌーッと、青黒い姿をあらわしました。
それは大きな海ガメのこうらのように見えました。青銅色をした海ガメです。
それが、だんだんあらわれてくると、青黒いこうらの下に、ピカピカ光る、二つのまるいものが見えました。黄色く電灯のようにひかっているのです。あっ、目です。怪物の二つの目です。
次郎君は「キャッ。」といってかけだしました。岩山からとびおりて、ちかくの森の中へ、いちもくさんに、にげこみました。