Japanische Klassiker mit Furigana
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おれはにじゅうめんそうだ
おれは二十面相だ/妖星人R
江戸川 乱歩
Lesen Sie おれは二十面相だ/妖星人R (おれはにじゅうめんそうだ) von 江戸川 乱歩 (えどがわらんぽ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N3. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N3 · Mittel · moderne Kanji und Kana · 194.415 Zeichen · 391 Bildschirme
ありえないことがおこったのです。」
「といいますと?」
「地の中から、わきだしたのです。」
「それならこのあいだ、先生のお宅でも、地の中からあらわれたではありませんか。」
「いや、あれとはちがうのです。あのときは地面に穴があいていました。ところが、今夜は穴がないのです。地面にはなんの異状もなくて、しかも、そこからカニ怪人が幽霊のようにわいてきたのです。そして、また、そこから地面の下へ消えてしまって、地面には、なんのあとものこらないのです。」
「さいしょ、それを見たのは、わたしです。」
館員のひとりが話をひきつぎました。
「五時に閉館したあとに、われわれ三人がのこって、カードの整理をしていました。館長さんも、今夜はのこっておられました。わたしたちの事務室は庭にめんしているのですが、暗い窓の外に、なにか動いているものが見えたのです。
コンクリートのへいまで、十五メートルほどあります。そこにヒマラヤスギが、ならんで立っているのです。その一本のヒマラヤスギのねもとに、なんだか、動いているものがありました。
くらくて、よくは見えません。犬かしらとおもいましたが、どうも犬やなんかではなさそうなのです。