Japanische Klassiker mit Furigana
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おれはにじゅうめんそうだ
おれは二十面相だ/妖星人R
江戸川 乱歩
Lesen Sie おれは二十面相だ/妖星人R (おれはにじゅうめんそうだ) von 江戸川 乱歩 (えどがわらんぽ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N3. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N3 · Mittel · moderne Kanji und Kana · 194.415 Zeichen · 391 Bildschirme
やがて、おどろいたことには、巨大なカニのこうらのような、あの頭の部分が、スッポリと、とれてしまいました。
それから、顔、手、足、胴体と、みんな、べつべつにとれるようになっていることが、わかりました。それらは、うすい金属で、できていて、ちょうちんのように、おりたためるのです。カニのこうらのような頭の部分も、四つか五つにおりたためるし、顔や手や足や胴体は、ちょうちんとおなじしかけで、小さくかさなりあってしまいます。顔のおそろしい目は、青いガラスの中にしかけた、電池でひかる豆電球なのです。
こうして、衣装をぬいだ下からは、いったい、なにがあらわれたのでしょうか。そこには、妖星人Rの、想像もできない奇怪ないきものが、うごめいていたのでしょうか。
いや、そうではありません。衣装の下から出てきたのは、意外にも、シャツとズボン下を身につけた地球の人類でした。しかも、日本人とそっくりの顔をしているのです。
ああ、なんということでしょう。妖星人のカニ怪人は、奇妙な衣装をつけた、日本人だったのです。
そこに井上少年がかくれているともしらず、その男は、いまぬいだカニ怪人の衣装を、おしいれの中のくぎに、ひっかけて、またドアをしめてしまいました。