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Japanische Klassiker mit Furigana

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おれはにじゅうめんそうだ

おれは二十面相だ/妖星人R

江戸川 乱歩

Lesen Sie おれは二十面相だ/妖星人R (おれはにじゅうめんそうだ) von 江戸川 乱歩 (えどがわらんぽ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N3. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N3 · Mittel · moderne Kanji und Kana · 194.415 Zeichen · 391 Bildschirme

Aozora Bunko

二十面相の腰から下は、もう液体のために、つつまれてしまいました。

しかし、液体は、それで、はいあがるのをやめたわけではありません。ズボンから、こんどは、上着へとのぼっていきます。

「あっ、あれカニだよ。小さなカニがウジャウジャいて、液体のように見えるんだよ。何千、何万というカニのかたまりだよ。」

井上君が、それに気づいて、さけびました。

このあいだまでカニ怪人であった二十面相は、じぶんのあらわれるまえぶれに、小さいカニをたくさん、そのへんに、はわせたものですが、その二十面相が、このカニの群れを、あんなにおそれたのは、なぜでしょう。カニどもは、いま、主人にふくしゅうしようとしているのでしょうか。

「ワーッ、たすけてくれえ。」

二十面相が、悲鳴をあげました。見ると、カニどもは、もう肩まで、はいあがっています。二十面相はそれを、ふりはらおうとするのですが、ふりはらっても、ふりはらっても、カニは、しゅうねんぶかく、のぼってくるのです。

もう、首から顔まで、のぼりついてきました。顔じゅうカニでいっぱいになりました。青黒い、ウジャウジャした、いやらしい顔にかわりました。