Japanische Klassiker mit Furigana
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おれはにじゅうめんそうだ
おれは二十面相だ/妖星人R
江戸川 乱歩
Lesen Sie おれは二十面相だ/妖星人R (おれはにじゅうめんそうだ) von 江戸川 乱歩 (えどがわらんぽ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N3. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N3 · Mittel · moderne Kanji und Kana · 194.415 Zeichen · 391 Bildschirme
巨大なカニが、窓の戸をやぶってはいってきた、あのおそろしい部屋があるのです。
二少年は、いま、その部屋のドアの前を走っていました。すると、そのドアがパッとひらいて、あの大木のようなカニのはさみが、ニューッと、とびだしてきたではありませんか。
二少年は「ワッ。」とさけんで、身をかわしました。いまにも、はさまれそうになるのを、やっと、のがれることができたのです。
ふたりは、うすぐらい廊下を、めちゃくちゃに走りました。あとから、あいつが、おっかけてくるからです。青黒い液体のほうは、そんなに速くありませんが、人間の十倍もある大ガニは、おそろしく速いのです。
ふりかえると、おばけガニは、廊下いっぱいになって、おそろしい八本の足で、バリバリ音をたてて、フットボールのたまのような目を、クルクルさせながら、おっかけてくるのです。
ふたりは、むがむちゅうで、走りました。
「ワー……。」
井上君が、なにかにつまずいて、ころんだのです。おばけガニは、すぐうしろから、せまってきます。あっ、でっかいはさみが、井上君の足におそいかかりました。
小林少年が、あともどりして、井上君の手をひっぱって、ひきおこしました。