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Japanische Klassiker mit Furigana

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おれはにじゅうめんそうだ

おれは二十面相だ/妖星人R

江戸川 乱歩

Lesen Sie おれは二十面相だ/妖星人R (おれはにじゅうめんそうだ) von 江戸川 乱歩 (えどがわらんぽ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N3. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N3 · Mittel · moderne Kanji und Kana · 194.415 Zeichen · 391 Bildschirme

Aozora Bunko

ウフフフ……そら、もう十秒しかない……。」

置時計が、チン、チン、チン、チンと、うつくしい音で四時をほうじました。おとうさんは、それをきくと、ほっとして、電話のむこうの魔法博士に呼びかけました。

「いま四時をうったのが、聞こえましたか。どうやら、一郎のほうが勝ったようですね。あんたは、約束をまもらなかった。黄金のトラは、ちゃんとここにありますよ。」

「ワハハ……、こいつはおもしろい。わしが約束をまもらなかったといわれるのか? ワハハハ……。」

魔法博士の、とほうもない笑い声が、ひびいてきました。

「なにがおかしいのです。黄金のトラは、ここにありますよ。きみは、盗みだせなかったじゃないか。ハハハ……。」

おとうさんも、負けないで笑いました。

「なんだって? わしが盗めなかったというのか。あんた、なにか思いちがいをしてやしないのかね。もう一度、黄金のトラをしらべてごらん。」

そういわれると、なんだか心配です。おとうさんは、一郎少年の手から白犬をとって、ぬいめを開いてみました。そして、ひと目みると、あっと声をたてないではいられませんでした。黄金のトラは、かげもかたちも、なくなっていたのです。