Japanisch lesen

Japanische Klassiker mit Furigana

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おれはにじゅうめんそうだ

おれは二十面相だ/妖星人R

江戸川 乱歩

Lesen Sie おれは二十面相だ/妖星人R (おれはにじゅうめんそうだ) von 江戸川 乱歩 (えどがわらんぽ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N3. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N3 · Mittel · moderne Kanji und Kana · 194.415 Zeichen · 391 Bildschirme

Aozora Bunko

それから、たびたび、枝道にぶつかりました。小林団長は、いつも、右へ右へと進んでいきます。おそろしい迷路です。道しるべのひもがなかったら、とても、入口へもどることはできません。

そのとき、うしろのほうで、「あっ。」という声がしたので、みんな、びっくりして、懐中電灯を、そのほうにむけました。すると、そこに井上一郎君が、たおれていたではありませんか。

「だいじょうぶかい? けがはしなかった?」

「うん、だいじょうぶ。岩につまずいたんだよ。」

感心なことに、井上君はころんでも、あのひもの玉を、しっかりだきしめていました。

しばらく進みますと、また、うしろのほうから、

「あっ、しまったっ。」

という声が、聞こえました。やっぱり井上君です。

「どうしたの? また、ころんだのかい?」

「そうじゃないよ。たいへんなことを、しちゃった!」

「えっ、たいへんなことって?」

「さっき、ころんだとき、道しるべのひもが、切れちゃったんだよ。」

「えっ、きみの持ってるひもが?」

「うん、ひっぱると、てごたえがなくて、ズルズルたぐりよせられるんだ。とちゅうで切れたんだよ。ほら、こんなにみじかくなってるよ。