Japanisch lesen

Japanische Klassiker mit Furigana

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おれはにじゅうめんそうだ

おれは二十面相だ/妖星人R

江戸川 乱歩

Lesen Sie おれは二十面相だ/妖星人R (おれはにじゅうめんそうだ) von 江戸川 乱歩 (えどがわらんぽ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N3. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N3 · Mittel · moderne Kanji und Kana · 194.415 Zeichen · 391 Bildschirme

Aozora Bunko

いっぽうの壁の高いところに、たった一つ小さな窓があるばかりで、その窓には、がんじょうな鉄ごうしがはめてあります。入口には、ふつうの倍もある厚いドアがついていて、とても、やぶることはできません。

「どうだ、やってみるかね。」

「ええ、ぼく、やってみます。五日のあいだに、黄金のトラを、盗みだせばいいのでしょう。」

「うん、そうだよ。だが、このろうやにとじこめられていて、あれが、盗みだせるかね。いくらきみがりこうでも、こればかりは、むずかしいだろうね。が、まあ、やってみるがいい。」

博士はそのまま、外へ出ていきました。

むろん、ドアをしめて、カチンとかぎをかけてしまったのです。

てんじょうのすみに、小さな電灯がついているので、まっ暗ではありません。いっぽうの壁ぎわに、小さなベッドがおいてあります。小林君は、博士がたちさると、いきなり、そのベッドの上によこになって、やがて、グッスリ寝こんでしまいました。なんという、だいたんな少年でしょう。

目がさめると、もう朝でした。小林君はベッドからおり、たったひとつの高い窓にとびつき、鉄のこうしにつかまって、外をながめました。