Japanische Klassiker mit Furigana
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おれはにじゅうめんそうだ
おれは二十面相だ/妖星人R
江戸川 乱歩
Lesen Sie おれは二十面相だ/妖星人R (おれはにじゅうめんそうだ) von 江戸川 乱歩 (えどがわらんぽ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N3. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N3 · Mittel · moderne Kanji und Kana · 194.415 Zeichen · 391 Bildschirme
そのとき、ノロちゃんと井上君とは、もう服をきていたので、すぐに逃げられるのです。小林君は、まだパンツをはいたばかりのところでした。
ノロちゃんが、むちゅうになって引っぱるものですから、井上君も走りだしました。
野天ぶろから旅館の建物までは、七―八十メートルもあります。しかも、そこは、両がわに大きな木が立ちならんだ、森のような道ですから、もうまっ暗で、足もとも見えないほどです。
ノロちゃんと井上君は、手をひいて、その暗やみの中をいそぐのでしたが、半分ほどいったときに、先にたっていたノロちゃんが、ギョッとしたように立ちすくんでしまいました。そして、ぶるぶるふるえているのが、井上君の手に、つたわってくるのです。
ノロちゃんは、なにを見て、そんなに、こわがっているのでしょう。ノロちゃんには、ものをいう力もないように見えました。井上君のほうでも、聞くのが、おそろしかったのです。
やがて、そのものが、井上君の目にも見えてきました。ボーッと白っぽい、大きなものです。それがスーッと、こちらへ近づいてくるのです。
ノロちゃんが、パッと、井上君のからだにしがみついていきました。