Japanische Klassiker mit Furigana
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おれはにじゅうめんそうだ
おれは二十面相だ/妖星人R
江戸川 乱歩
Lesen Sie おれは二十面相だ/妖星人R (おれはにじゅうめんそうだ) von 江戸川 乱歩 (えどがわらんぽ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N3. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N3 · Mittel · moderne Kanji und Kana · 194.415 Zeichen · 391 Bildschirme
ノロちゃんも、ぼくといっしょに、トラックで、さきまわりをしていたわけですよ。そして、そのトラックも、支線の森の中にかくしてあるのです。
ぼくがポイントをたおして、支線に送りこんだ三号車は、いきおいがついているので、ぐんぐん進み、ちょうど森のへんで、速力がにぶってきます。ノロちゃんは、その貨車へとびついて、ブレーキをふむのです。
国鉄の列車は、みんな、圧縮空気のブレーキですが、いなかには、まだ足ぶみブレーキの貨車がのこっています。美術品のつんであったのは、その旧式の貨車だったのです。こんなふうに、貨車の横に、長い鉄のぼうがあって、人間が、その上にのって、ぐいぐいふめば、ブレーキがかかるようになっているのです。ノロちゃんは、そのブレーキをふんで、貨車を、森の中でとめる役です。
そこへ、ぼくもかけつけて、ふたりで、貨車の中の、めぼしい美術品をはこびだし、待たせておいたトラックにつみこみ、すぐに東京の方へ、出発するというわけです。
これで、目的をはたしたのですが、本線を進んでいる列車のほうに、まだ仕事が、のこっています。井上君は、それをやらなければなりません。