Japanische Klassiker mit Furigana
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おれはにじゅうめんそうだ
おれは二十面相だ/妖星人R
江戸川 乱歩
Lesen Sie おれは二十面相だ/妖星人R (おれはにじゅうめんそうだ) von 江戸川 乱歩 (えどがわらんぽ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N3. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N3 · Mittel · moderne Kanji und Kana · 194.415 Zeichen · 391 Bildschirme
そして、ふっと気がついたように、
「あ、そこに章太郎君がいるね。いや、心配しなくてもいい。きみには、なにもしないよ。だが、おとうさんのところへ行って、こう言っておくのだ。いいかね。今夜あたり、あぶないってね。
ほら、真珠のゾウだよ。あれが、今夜なくなるのだ。
そうだな、時間をきめておいてもいいよ。夜の十時にしよう。十時かっきりに、盗みだしてお目にかけるってね。よく言っておくんだぜ。おれは二十面相だ。決して約束はたがえないからね。わかったかね。ハハハハ……、じゃあ、あばよ。」
その笑い声が、だんだん、遠ざかっていって、庭の木立ちの向こうへ、消えていきました。
山口青年は、やっと起き上がりました。章太郎君は、おとうさんに知らせるために、奥へかけ出しました。
それから、表にいるふたりの刑事さんを呼んで、庭じゅうを捜しましたが、相手は目に見えないやつですから、どうすることもできません。もう、どっかへ逃げてしまったのか、まだそのへんにウロウロしているのか、さっぱりわからないのです。
このうえは、地下室の金庫を、みんなが力をあわせて、厳重に、守るほかはありません。