Japanische Klassiker mit Furigana
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おれはにじゅうめんそうだ
おれは二十面相だ/妖星人R
江戸川 乱歩
Lesen Sie おれは二十面相だ/妖星人R (おれはにじゅうめんそうだ) von 江戸川 乱歩 (えどがわらんぽ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N3. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N3 · Mittel · moderne Kanji und Kana · 194.415 Zeichen · 391 Bildschirme
大かばんの中にかくれて、山の中の怪人のすみかにはいりこみ、たいへんな手がらをたてたこともあります。
からだがひどく小さいうえに、まっ黒な姿です。それに、おそろしくすばしっこいのですから、めったに見つかるようなことはありません。
うすぐらい廊下を、壁にくっつくようにして進んで行き、ドアがあるとかぎ穴から中をのぞいて見て、だれもいないことがわかると、そっとしのび込んで部屋のようすを調べるのです。
そうして、次から次へと部屋を調べ歩き、二十面相のすみかのようすを、すっかり頭にいれてしまいました。
二十面相は、自分の部屋へ部下を集めて、こんやのことを話していました。ポケット小僧は、その部屋のドアに耳をつけて、立ち聞きしました。
「明智がおなじ車に乗っていたら、逃げられなかったかもしれない。あいつににらまれていては、手錠ぬけもできないからね。おまわりのやつは、おれたちが手錠ぬけの名人だということを知らないので、うまくいったのだよ。」
そんな声が、聞こえてきました。
ポケット小僧は、ひととおりようすをさぐってしまうと、玄関にもどって、外へ出ました。
そして、くらい町を、どこともしれず立ち去るのでした。