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Japanische Klassiker mit Furigana

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ロザリオのくさり

ロザリオの鎖

永井 隆

Lesen Sie ロザリオの鎖 (ロザリオのくさり) von 永井 隆 (ながいたかし) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 107.351 Zeichen · 213 Bildschirme

Aozora Bunko

三人たがいにひじを突き合ったり、目くばせをしたり盛んにやっている。畑はまさにつきて道は町に入ろうとする。とうとう右側の会長さんが口を切った。

「先生に丸ぼうろがお気に入りまして、たいそううれしゅうございます」

私はぎくりとした。風呂敷包みの重さが急に手に感じられた。そこですぐ白状すればよかったのである。しかし、人間である私は答えた。

「ええ、あんなおいしいお菓子は何年ぶりだったものですから、つい腹一ぱいいただいてしまいまして──。あっはっはゝゝ。はち一ぱい平らげたお客ははじめてでしょうなあ」

「お口に合って接待係も喜んでおりますよ。このあたりは砂糖の産地でございますので、作ろうと思えばいくらでもできます。大人でも欲しいと思うほどですから、子供はなおさらでございましょう。──あのう──」

「はあ」

「先生のおうちでは──お子様のおやつなど、どうしていらっしゃいます?」

「まあ、芋──なんかやっていますね」

すると急に三人のおばあさんは足を止めた。それから、あわてて私の足に合わせてまた歩き出した。左側の副会長さんが叫んだ。

「あらッ! 先生お子様がおありで?」

「ええ、二人います」