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Japanische Klassiker mit Furigana

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たんげさぜん

丹下左膳

林 不忘

Lesen Sie 丹下左膳 (たんげさぜん) von 林 不忘 (はやしふぼう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 196.229 Zeichen · 389 Bildschirme

Aozora Bunko

手を触れてはならぬぞ」

旦那とかお侍とか、さかんにおだてられて、若党儀作、ちょいといい気持になってしまった。いっぱしの武家らしく、言葉使いも急に角ばってきたのは、与吉のおべんちゃらが即効を呈したのでございましょう。

人間の弱点。

それを見ぬいている与吉は、

「マアマアそうおっしゃらずに。持ち逃げしようとは申しません。旦那の家来とおぼしめして、あっしにお荷物をかつがせておくんなせえ」

とめる暇はなかった。

つつしんで壺の包みを持って、与吉のやつたちあがってしまったから儀作もしかたない。ナニ、すこしでもあやしいふしが見えたら、そのときとっておさえればいいのだと、

「おもしろい町人だ。では、ソクソクまいるとしようか」

いつも家来の身が、急に家来ができたのですから、にわかにそっくりかえって、茶店をあとにしました。

袖すり合うも他生の縁。

つまずく石も縁の端。

いろいろ便利な言葉がある……この場合、与吉にとって。

そんなことをベラベラ弁じたてながら、与吉は儀作から一歩さがって、お追従たらたらについてゆく。

もとより、気を許しはしない。

変なそぶりが見えたら、抜きうちに……儀作が心を配って行くと、