Japanisch lesen

Japanische Klassiker mit Furigana

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たんげさぜん

丹下左膳

林 不忘

Lesen Sie 丹下左膳 (たんげさぜん) von 林 不忘 (はやしふぼう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 196.229 Zeichen · 389 Bildschirme

Aozora Bunko

新しい入門者があって、現代でいえば宣誓式のようなことをするのも、この鎧櫃の前。

免許皆伝の奥ゆるしをとった者が、その披露をする座にも、その鎧櫃を飾る。

ふだんは土蔵にしまってありますのを、むろん今日は、相続披露の式場へ運び出すことになりまして、二、三人の若い弟子が、

「貴公、そっちを持て。からだから軽いだろうが、大切な品だから、粗忽のないように、皆で気をつけて持ってゆかねばならぬ」

「そうだ。オイ、青木、お前も手を貸せ」

「よしきた。しかし、なんだな、峰先生は、やっと本願を達したというものだな。え、馬鹿を見たのはあの伊賀の暴れん坊だよ。婿の約束はぐれはまになる。こけ猿の茶壺は盗まれる、故先生のとむらいの席へのりこんで、りっぱに見得をきったまではいいが……」

「そうだテ、あとがよくねえ。本人だけは、あくまで萩乃様の良人のつもりでいても、内祝言はおろか、朝夕ろくに顔を見たこともない。おまけに、ああやって家来を連れて、無茶ながんばりをやっておるうちに峰先生のペテンにかかって、火事にまぎれておとし穴とは、よくよく運の悪いやつだな」

「しかし、それがしは萩乃さまがお気の毒でならぬよ。