Japanische Klassiker mit Furigana
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たんげさぜん
丹下左膳
林 不忘
Lesen Sie 丹下左膳 (たんげさぜん) von 林 不忘 (はやしふぼう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 196.229 Zeichen · 389 Bildschirme
いつもの癇癖がつのるようすだから、お側の者は、どうしたことかとサッパリわけが解らない……鳴りをしずめています。
「エエイッ! 徳川を相手にするには、どこまでも狐と狸のだまし合いのようなものじゃ」
人に聞かれては容易ならぬ言葉! 列座が、恐ろしさに色を失ったとたん、脇息を蹴たおしてつったちあがった対馬守、
「一風宗匠は、まだ起きておるであろうナ。コレ、案内せエ、宗匠の部屋へ!」
その瞬間です。
本陣前の程ヶ谷宿の大通りを冴えた三味の音とともに、アレ、たかだかと流してくる唄声が……。
「尺取り虫、虫
尺取れ寸とれ
足のさきから頭まで
尺を取ったら命取れ」
ああして与吉と会ったとき、あくまで知らぬ存ぜぬとしらをきりそうに見えたお藤姐御、あれから、どういう話になったものか、今こうして連れだった与吉とお藤、灯のもれる宿場町を、仲よく、唄と三味と、三味と唄と、流してゆきます。
と、何を思ったか与の公、いちだんと大声を張りあげて、
「さわるまいぞエ、手を出しゃ痛い……」
「シッ!」
姐御が制した。撥をあげて。
七
櫛巻お藤の心では。
アアもうフツフツいやだ。うるさいことは……。