Japanische Klassiker mit Furigana
ja-reading.com
Lesen Sie japanische Klassiker online mit Furigana. Filtern Sie nach JLPT-Niveau, tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung und übersetzen Sie einen Satz.
たんげさぜん
丹下左膳
林 不忘
Lesen Sie 丹下左膳 (たんげさぜん) von 林 不忘 (はやしふぼう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 196.229 Zeichen · 389 Bildschirme
余の求めておるのは、真のこけ猿の茶壺じゃ。今後偽物を持ちこんだやつは、うち首にいたすからそう思え」
八つあたりのありさまだが――むりもない。日光は容赦なくせまり、柳生一藩の存亡、今日明日にかかっているので。
追いすがった儀作は、一生懸命の声。
「その男と連れだち、三味線を弾いておりましたあやしい女を、おさえてございまするが」
「女などとらえてなんになると思うか。たわけめッ!」
吐き出すように言った対馬守だが、すぐ思いかえして、
「ウム、広間へ引き出せ。余がじきじきにきくことがある」
「ハッ、ごめん」
かけ抜けた儀作は、そのまま広い本陣の廊下を小走りに、裏手の供待ち部屋へ来てみると、
「いくらこんな女でも、まさかネ、野宿はできませんからね。どこかに宿をとらなくちゃアならないと思っていたところを、こうしてこちらへ御厄介になることになって、旅籠賃だけでも大助かりだよ。お礼を言いますよ、ハイ」
おおぜいの侍にかこまれて、膝先に煙草盆を引きつけたお藤だ。
平気の平左で、帯のあいだから小意気な煙管を取り出し、一服つけては、ポンとはたく吐月峰の音。
「不敵なやつだ」
儀作はにらみつけて、