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Japanische Klassiker mit Furigana

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たんげさぜん

丹下左膳

林 不忘

Lesen Sie 丹下左膳 (たんげさぜん) von 林 不忘 (はやしふぼう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 196.229 Zeichen · 389 Bildschirme

Aozora Bunko

それを思ったら、こうして母ちゃんにだっこしているよしちゃんなんか、ほんとにありがたいと思わなくちゃあいけませんよ」

とこれを機会に、親の恩をひとくさりお説教する町のおかみさんもある。

唄が佳境にはいってくると、しみじみ身につまされるチョビ安、思わず、自分とじぶんの声に引きいれられて涙ぐみ、一段と声をはりあげて、

「あたいの父はどこへ行た

あたいのお母……」

「小僧め、唄いながら泣いてやがら」

「ヤイヤイ、唄うのと泣くのと、別々にしねえナ」

「何を言やんで、とんちきメ! 情知らず! この兄ちゃんの身にもなってみねえ。好きや道楽で町に立って、こんなことをしてるんじゃアねえや。親をさがしあてようッて一心なんだ」

「そうとも、そうとも! そんな同情のねえことをぬかすやつア、江戸ッ子の名折れだ。オ、見りゃあ、伊勢甚の極道息子じゃアねえか。てめえなんかに、この兄ちゃんの心意気がわかってたまるもんけエ。代地ッ児の面よごしだ。たたんじめエ!」

あやうく喧嘩が始まりそう。

「エエ、じれったいお地蔵さん」の唄声に合わせて、お美夜ちゃんは両の袂を振りまわし、さもじれったそうな態度よろしく、「石では口がきけないね」