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Japanische Klassiker mit Furigana

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たんげさぜん

丹下左膳

林 不忘

Lesen Sie 丹下左膳 (たんげさぜん) von 林 不忘 (はやしふぼう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 196.229 Zeichen · 389 Bildschirme

Aozora Bunko

「幽霊か否かをナ。なるほど、ときにとって思慮ぶかい御行動……」

はや腰を抜かしたのが、ナニ、思慮の深いことがあるものか、仲間でほめ合っている分には、世話はない。

冗談はさておき。

あの漁師の娘、お露坊の嫉妬から出た注進によって、玄心斎その他が、あわてふためいて三方子川尻の六兵衛の家に駆けつけ、病後の源三郎を、即刻この道場の別棟へ迎い戻した。

そうして帰ってきた源三郎が、前からここにいたように、日常茶飯事に託して自分の姿を、チラリチラリと不知火のやつらに見せたことは、この連中のあいだにこんな大恐慌をもたらしたので。

かくて、丹波を中心に、生残り組のこの大評定となったのです。

このとき、外の廊下に、サヤサヤとやさしい裾さばきが、足ばやに近づいてきた。

「ア、お蓮様がおいでだ」

一同は、いっせいにすわり直しました。

二

「皆様、こちらにおそろいで」

障子のそとの廊下に、小膝をついた女の声。佐々玄八郎が、いぶかしげな低声で、

「ヤ、お蓮様ではないぞ」

「アノ、そのお蓮様のことでござりますが……ごめんあそばせ」

声とともに、静かに障子があいて顔を出したのを見ると、お蓮様づきの侍女、早苗です。