Japanisch lesen

Japanische Klassiker mit Furigana

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たんげさぜん

丹下左膳

林 不忘

Lesen Sie 丹下左膳 (たんげさぜん) von 林 不忘 (はやしふぼう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 196.229 Zeichen · 389 Bildschirme

Aozora Bunko

イヤどうも、こういう、字引にもない言葉を連発する段になると、ガラッ熊、得意の壇場だ。

「エ、コウ、石金め、乙うきいたふうな口をたたくぜ。異存のある者はあるめえたア、なんでえ。誰ひとり異存があっておたまり小法師があるもんか、なあおい、みんな……棒っ切れでも、心張棒でもかついでって、先生に刃向かうやつらをたたきのめしてしめぇ」

「そうだ、そうだ! 泰軒先生に助太刀するのに、文句のあるやつがあるもんか」

「石金も気をつけてものを言うがいい」

「オーイ、みんな! このままで押しだせッ」

ワッショイ、ワッショイ……まるでお神輿をかつぐような騒ぎ。

「細野先生!」

と誰かが、この長屋のひとりで、尾羽打ち枯らして傘をはっている南部浪人へ呼びかけて、

「こういうときア、痩せても枯れてもお侍だ。竹光でもいいから一つ威勢よく引っこぬいて、先に立っておくんなせえ」

「言うにやおよぶ。泰軒氏のためとあらば、拙者水火もいとい申さぬ。ソレおのおの方ッ!」

なんかと、細野先生、継ぎはぎだらけの紋つきの尻をはしょって、一刀を前半にたばさみ、ドンドンかけだした。

「ソレ、先生におくれるな」

「なにも獲物のねえやつは、かまわねえから、相手の咽喉ッ首へくらいついてやれ」