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Japanische Klassiker mit Furigana

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しんきだんクラブ

奇談クラブ(全)

野村 胡堂

Lesen Sie 奇談クラブ(全) (しんきだんクラブ) von 野村 胡堂 (のむらこどう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 104.139 Zeichen · 208 Bildschirme

Aozora Bunko

女乞食が驚いて止めると、今後は女乞食に打ってかかって、それも半死半生の目に逢わせた――。話はそれだけだが、警視庁の調べはそれ丈けでは済まなかった」

「…………」

「六蔵は短銃を持って居るわけは無い。君の頭を打ったのは六蔵に相違ないが、君の脇腹へ短銃の弾を撃ち込んだ人間は外にあるという見込なんだ」

「それから何うした」

「極く簡単に話すと、君を襲撃した本当の犯人は、君も知ってるだろう、あの金井半四郎だったんだよ。辻の六蔵は倒れかかる君を殴って、二つ三つ瘤をこしらえただけなんだ」

「えッ」

「女乞食――お若とか言ったね、あれは感心な女だ。あんな目に逢っても、君の事を何んにも言わなかった相だ。まだ病院に居る筈だよ、もう少し丈夫になったら、見舞ってやり給え」

丁度仙波子爵の話が済んだのを合図のように、

「お茶を持って参りましたワ、此処で召し上りません?」

花枝の明るい顔が闥の蔭から現れます。

×        ×

「此の後のことは申すまでもありません。私は親友の厚意で乞食の足を洗った上、仙波子爵家が大株主になって、旧領地の特産物を扱って居る興業会社に入り、仙波子爵の従妹の花枝と一年前に結婚しました。