Japanisch lesen

Japanische Klassiker mit Furigana

ja-reading.com

Lesen Sie japanische Klassiker online mit Furigana. Filtern Sie nach JLPT-Niveau, tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung und übersetzen Sie einen Satz.

しんきだんクラブ

奇談クラブ(全)

野村 胡堂

Lesen Sie 奇談クラブ(全) (しんきだんクラブ) von 野村 胡堂 (のむらこどう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 104.139 Zeichen · 208 Bildschirme

Aozora Bunko

呪いの肖像画

その中にも、妙子は次第に頼み少なくなって行きます。段々痩せ衰えて、四肢の美しさも、小麦色の肌も次第に失われて行くのが、本人の妙子ばかりでなく、どんなに私の慨きだったでしょう。

呪いの肖像画

「あの羽子板を取って下さいな」

不意に妙子は斯んな事を言います。

「どうするんだ」「寝て居て、少し突いて見ましょう、町から子供達の追羽子の音が聞えると、私もそんな事をして見度くなります、少しは宜いでしょう」

「サア、何ういうものか解らないが、少しは運動になるかも知れない――」私は煮え切らない返事をし乍ら、それでも逆らわずに小さい羽子板を持って来てやりました。妙子は床の上へ半身起き直って、覚束ない手付き乍ら、昔取った杵柄で、何んかを吟み乍ら暫らくは器用に羽子を突いて居りましたが、

「あッ」不意に大きい声を出します。

「どうしたんだ」

「額の裏へ羽子が入ったんです、取って下さらない」

「止したがよかろう、馬鹿馬鹿しい、羽子はいくらでもあるじゃないか、額を動かすと埃が落ちて叶わない」

一度は斯う言って止めましたが、病人の頑固さで、額裏の羽子をなかなかあきらめません。到頭夜になってから、