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Japanische Klassiker mit Furigana

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しんきだんクラブ

奇談クラブ(全)

野村 胡堂

Lesen Sie 奇談クラブ(全) (しんきだんクラブ) von 野村 胡堂 (のむらこどう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 104.139 Zeichen · 208 Bildschirme

Aozora Bunko

最早息も絶々の我が子を掻き寄せ乍ら、右手にキリキリと脇差を引き廻します。

朝陽はすっかり昇り切って、鐘楼の上の凄惨な情景を、明る過ぎるほど明るく照しました。

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「私の話はこれで終りました」

第三の話の選手、増田晋は斯う言って軽く一揖しました。

「護持院は、その翌る日の大火に焼け落ちて、七珍八宝は言うまでもなく、将軍綱吉の書いた額も烏有に帰し、その後大塚の護国寺に併せられて、形ばかり残って居ります。時の人々は、鐘楼に血を流した呪いの為ではないかと取沙汰したそうです。

桜子は無事に男の子を生み落し、その養育に一生を捧げました。何を隠しましょう、かく申す私は、その血を引く子孫の一人で、増田というのは綾吉の姓になって居ります。

高蔵人が手槍で貫いた釣鐘は、音が悪くなったのと、血潮の呪いがかかったので、間もなく鋳潰されてしまいました。武道の語り草に、これは保存して置きたかったものです」