Japanische Klassiker mit Furigana
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ならしげざっぴつ
小出楢重随筆集
小出 楢重
Lesen Sie 小出楢重随筆集 (ならしげざっぴつ) von 小出 楢重 (こいでならしげ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 334.351 Zeichen · 657 Bildschirme
例えば「それを取ってくれ」という意味の事を、ある奥様たちは頂戴という字にいんかを結びつけて、ちょっとそれ取って頂戴いんかといったりする。
勿論こんな言葉は主として若い細君や、職業婦人、学校の先生、女学生、モダンガアル等が使うようである。
それから「あのな」「そやな」の「な」を「ね」と改めた人も随分多い。「あのね」「そやね」「いうてるのんやけどね」等がある。
少し長い言葉では「これぼんぼん、そんな事したらいけませんやありませんか、あほですね」などがある。
これらの言葉の抑揚は、全くの大阪風であるからほとんど棒読みの響きを発する。従ってこれというまとまった表情を示さないものだから、何か交通巡査が怒っているような、役人が命令しているような調子がある。多少神経がまがっている時などこの言葉を聞くと、理由なしに腹が立ってくるのである。もし細君がこの言葉を発したら、到底ああそうかと亭主は承知する訳には行くまいと思われる位だ。「あなた、いけませんやないか」などいわれたら、何糞、もっとしてやれという気になるかも知れないと思う。妙に反抗心をそそる響をもった言葉である。