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Japanische Klassiker mit Furigana

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ならしげざっぴつ

小出楢重随筆集

小出 楢重

Lesen Sie 小出楢重随筆集 (ならしげざっぴつ) von 小出 楢重 (こいでならしげ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 334.351 Zeichen · 657 Bildschirme

Aozora Bunko

要するに多少の古びと、その被り方と、ちょっとしたくせのつけ具合によってあらゆる帽相が現れるのではないかと思われる。前上がりと前下がり、あみだ、横被り、中を高くし、あるいは凹まし、あるいはひしゃげてしまい、あるいは几帳面に、あるいはぐしゃぐしゃにつぶす等、種々様々の趣を作り、もって千差万別の人格と相貌とに当てはめて行くところに、人間の大変な神経と注意が払われていると私は思う。

それは神様が人間の顔をすこぶる簡単な二つの目と、一つの鼻と、一つの口位の造作によって、あらゆる人相を現しているのと同じような心がけである。

しかし、中折れやソフトは、形をいかようにも崩すことが出来るけれども、山高帽子やシルクハット等はあらゆる階級、人相へ直に当てはめることが困難である。もちろん、日本では山高は正月と葬式と赤十字社総会において、人は押入れから取りだすけれども、いかにもそれが葬式臭く、総会臭くて、その帰途、ちょっと活動やカフェーへ立ち寄ることがおかしくてたまらない。

だが、フランスでは常に山高帽子を被る男が非常に多い。もちろんもっと以前は現在の中折れと同じ程度に山高を被ったものだそうである。