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Japanische Klassiker mit Furigana

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ならしげざっぴつ

小出楢重随筆集

小出 楢重

Lesen Sie 小出楢重随筆集 (ならしげざっぴつ) von 小出 楢重 (こいでならしげ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 334.351 Zeichen · 657 Bildschirme

Aozora Bunko

先頃もある知人の結婚披露宴に招かれた。すなわち実業家の大群で大広間は充満していた。

さて仲人のあいさつがあった後来賓総代が立ち上がった。その祝詞がもうやまるかと思っているにやまらないのだ。面白くもないのにだらだらと長びくところ、どうやら例のこれは祝詞的漫談のつもりであるらしいのであった。

気の毒なのは花嫁花婿とその両親達であった。だらだらととまらぬ電車に乗った漫談中は、直立不動の姿勢において立ちつづけておらねばならなかった。

私は、もしもこれが素人漫談大会ででもあったなら、もうよせよせぐらい野次ってもいいと考えたが、第一流の集まりの中では左様な無礼も許されない。

しかし私は浄瑠璃を夢中で一段語ってしまう天狗の心情も察してほほ笑むことも出来た。

さてこんな場合はやはり校長的風格を保ちつつ鹿つめらしく、そもそも今回の御結婚は御両家の、など申し上げている方が心からの可愛らしさがあっていいと思う。何しろわれわれは寄席へ集まっているのではないのだから、ちっとも笑ってみたくも何ともないのだ。

しかし、漫のつくものは漫歩、漫談、漫画、漫遊、漫筆等、肩のこらない気安さはあっていい。