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Japanische Klassiker mit Furigana

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ならしげざっぴつ

小出楢重随筆集

小出 楢重

Lesen Sie 小出楢重随筆集 (ならしげざっぴつ) von 小出 楢重 (こいでならしげ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 334.351 Zeichen · 657 Bildschirme

Aozora Bunko

これだけは喜んでいる。ここ一週間でパリへ帰る。パリは又少し、ベルリンよりは二十四時間だけ南へ汽車で走るだけ温いのだ。パリにはもう永くいないで、南フランスの田舎で絵をかいて、この冬を過ごす計画だ。

今ベルリンでは、日本のお金は、マルクにすると大変沢山なものなので、僕等は結構なもんだよ。外出はすべて自動車と云う事にきまっている位だよ。どの位乗り廻しても、百マルクかからない位だよ。日本金の一円だ。ドイツで皆へのおみやげものは大体買ってしまうつもりだよ。

これでフランスへ帰ると、こんなわけには行かない、フランが高いから。

買いものの中で、洋服だけはもうこれはだめだからよす方がいい。とても、あの洋服を、仕入れの奴を買って帰って着たら、大変、変てこなものになって、話しにならぬ。これは外国へ来てツクヅクと思うた事だが、日本人には、日本服程よいものはないよ、洋服の仕入でからだに合わぬ程いけないものはない。よく人が西洋へ行ったら、日本で作った洋服はミットモなくて、一日も着てあるけない、仕入の安いのをすぐに買って着れば、その方がズットよい、などと聞いたもんだが、どうしてどうして、オバーを一つ、パリの三越の様な処で買ってみたが、とてもだめだよ。