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Japanische Klassiker mit Furigana

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ならしげざっぴつ

小出楢重随筆集

小出 楢重

Lesen Sie 小出楢重随筆集 (ならしげざっぴつ) von 小出 楢重 (こいでならしげ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 334.351 Zeichen · 657 Bildschirme

Aozora Bunko

欧洲から日本へ、日本から欧洲へと往復するにもただプラプラと青い尻尾さえ引摺れば済むのだから、今の若い日本の画家等にとっては大変な福音なのだ。

ところが悲しい事に魂は、それぞれいい加減な形体を具えているので悲劇が起るのだ、といって私がこれを如何に改造するという事も出来ないので致し方がない。

話しが大変広くなってしまったが私の美校時代には巴里にいる日本人の心持ちようのものがかなりに働いていたものだった。例えば今大変親しい鍋井君や大久保作治郎君なども、十幾年前は学校の食堂などで出会ってもろくに自分は言葉も交えなかった、何んだ大阪の糞たれめといった調子でにらんでいたものだった、今聞いて見ると何んでも変な奴だと思っていたそうだが、それがある時偶然話し合って見たら、お互にそれは同じ理想を持っていた事が知れた、やはりこれもなまじっかくだらない形体を具えているからややこしいのだ。人だまでさえあったなら、すぐああそうか君もか俺もだ、そんなら仲よくやろうやないか、ソヤソヤという位で、早速了解がつくわけであるのだ。

全く人間も魂だけのものなら面倒臭い言葉なども使う必要もなし、文章など考えて書く必要もなし、第一食事のために働くという馬鹿気た仕事がなくなっていいのだ、恋愛などもすぐ心と心が通じるのだからジメジメとした悩みなどもない