Japanische Klassiker mit Furigana
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ならしげざっぴつ
小出楢重随筆集
小出 楢重
Lesen Sie 小出楢重随筆集 (ならしげざっぴつ) von 小出 楢重 (こいでならしげ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 334.351 Zeichen · 657 Bildschirme
額縁の様式も昔から勝手気ままに造ってはいけない形式と伝統があるのだ、それは額縁の通人山下新太郎氏に聞いてもらえばすぐわかるのだ、そして、ああでもないこうでもないと何世紀の間に造られて統一した合理的な美しい種類が出来てしまっているのだ。
フランスあたりの額縁屋の店を覗くとその職人が、さものんきそうに彼らの店さきで、ゆったりした顔をして美しい縁をつくっているのを見受けると、まったく羨ましい気がする。並んでいる無数の縁は安ものの仮縁でさえちゃんと正確なクラッシックな心がその一つのカーブにまで現れているようだ。
また古物の素晴らしいのが見たければ古縁屋へ駆けつければいいのだ、階下も階上も、涎の止め難い素晴らしくよい味の額縁でうずまっているのだ、あらゆる形式と種類で埋まっているのだ。
またパリの夜店などあるいてみると汚ない小道具屋によくビッシエールなどの使っている古い額縁などの味のよいのが発見されるのだ、何という便利さだ、絵が出来た縁がほしいと思う、額縁屋へ走る、仕入れのものでも何かがある、ピッタリと合う、うれしいというわけだ。われわれは贅沢はいわない、すっきりとした、正当な、本すじでさえあればそれが仮縁でも何でも喜ぶのだ。