Japanische Klassiker mit Furigana
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やまをおもう
山を思う
石川 欣一
Lesen Sie 山を思う (やまをおもう) von 石川 欣一 (いしかわきんいち) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 79.814 Zeichen · 157 Bildschirme
座談会というのは不便なもので、しゃべりたい人が大勢いるものですから、私一人で長い時間話をするわけにはゆきません。それでいつもウヤムヤになってしまいます。今日は幸い放送で、誰も邪魔をしないから、諜舌りたいだけモンペ論をやらせて貰いますが、元来モンペというものは、仕事着なのであります。銀座や心斎橋筋を歩く時、或は人を訪問する時に着るものではありません。東北地方や信州あたりのモンペを常用している場所でも、仕事をする時以外にはモンペははきません。ですから、何もモンペをはいて都会の町を歩けというのではない。そら、地震だ、火事だ、空襲だという時に、不断着の上からはけばいゝのです。その為に、モンペを作っておき、どんな暗やみでも分るような場所に置いておけばいゝと思うのです。
中にはモンペという名前が気にくわないという神経質な人もあります。モンペというのはある地方での呼び名で、地方によってタチ方が違うように、名もちがいます。タッツケ、雪袴などとも呼ばれます。雪袴などは、風流な、いゝ名だと思いますが、どんなもんでしょう。タッツケと申すのも人形芝居で、現に人形つかいが用いている服装なのです。