Japanisch lesen

Japanische Klassiker mit Furigana

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やまをおもう

山を思う

石川 欣一

Lesen Sie 山を思う (やまをおもう) von 石川 欣一 (いしかわきんいち) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 79.814 Zeichen · 157 Bildschirme

Aozora Bunko

枯草が太陽の熱を思う存分吸い込み、吸い込み過ぎてその熱をはき出しているという感じさえします。このような枯草や落葉をかき分けて見ますと、弱々しい緑色の草の芽がひそんでいたりします。冬のさなかというのに、自然は、もう春の支度をしているのであります。

同じようなことが樹木についても見られます。常磐木以外の木はすべて葉を失った裸木ですが、細かに見れば、今年の葉が落ちたあとには、もう来年の葉の赤ん坊がちゃんと出来ています。勿論厚い外套をかぶり、一寸見ては葉だか何だか分りませんが、一陽来復とともに、この赤ん坊は外套をぬぎすて、のびのびと手足をのばすのであります。葉が落ちたのは、来年の新しい葉の邪魔をしてはならないから、つまり新しい葉に場所をゆずったのだということを感じます。大きなことをいう様ですが、人間の死ぬこと生れることも、何かこれに似ているのではないでしょうか。木は万遍なく日の光を浴びて立っている。あなた方は裸の木をよく見たことがありますか。これ程無駄のない、しっかりした芸術品は、人間には造ることが出来そうにもありません。

色々な枯草の姿も亦面白いものです。