Japanische Klassiker mit Furigana
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くうきぽんぷ
新美南吉童話集 2 おじいさんのランプ
Lesen Sie 新美南吉童話集 2 おじいさんのランプ (くうきぽんぷ) von Niimi Nankichi (新美 南吉) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N3. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N3 · Mittel · moderne Kanji und Kana · 41.209 Zeichen · 85 Bildschirme
」
「西ごうたかもりはどこにいるかってきいてるんだよう。」
次郎君は血相をかえています。
「何いってんだよう、お母さんは犬の番じゃないよ。」
次郎君はかばんをお母さんの横へどしんと投げ出しておいて帽子もとらないでうら口へいき、
「西ごうたかもり、西ごうたかもり!」
と癇高い声でさけびました。
西ごうたかもりはその声に応じて板塀の下をくぐり、紫苑をかきわけて姿をあらわしました。
「こい!」
とよぶと、ころがるようにかけよってきて次郎君の周囲を眼がまわるほどせわしくくるいまわります。
やっとこさでそいつをだきとめて、次郎君は呼吸のはげしい西郷隆盛の顔と自分の顔をすりあわせました。
「いいかい、シェパードなんかこわがることはないよ。しっかりやるんだぜ。ビスケットをうんとおごるからね。」
西ごうたかもりははしゃいでばかりいて、次郎君のいうことなどちっともききません。しかしこのくらい元気なら大丈夫だと次郎君は安神しました。
それから三十分ほどすると次郎君は西郷隆盛をつれて約束の原っぱにきていました。まだ森川君はきていないので、原の真中あたりの尾花のくさむらのそばへいって犬といっしょに腰をおろしました。