Japanische Klassiker mit Furigana
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くうきぽんぷ
新美南吉童話集 2 おじいさんのランプ
Lesen Sie 新美南吉童話集 2 おじいさんのランプ (くうきぽんぷ) von Niimi Nankichi (新美 南吉) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N3. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N3 · Mittel · moderne Kanji und Kana · 41.209 Zeichen · 85 Bildschirme
草
八月八日のおひるすぎ、おとなたちがござをしいて昼寝をしているじぶん、心平君たちは、いつものように、土橋のところへあつまりました。それから、山の大池に向かって、しゅっぱつしました。
六年生の兵太郎君がせんとうで、ほかの者は、そのあとに二列にならび、げんきよく、「世紀の若人」の歌をうたってゆきました。
みかん畠の下までくると、みんな歌をやめました。
「敵のようすをさぐってこい。」
と兵太郎君が、五年生の喜六君にいいました。喜六君は、からだが小さく、すばしこいので、いつも斥候になるのです。
喜六君はズック靴をぬいで、畠の垣根になっている槇の根方にかくし、いたちのようにすばやく、池の方へのぼってゆきました。
敵というのは、山をこえた向こうの村の子どもたちのことです。向こうの村の子どもたちは、夏休みになってから毎日大池にきて、こちらの村の子どもたちと水あび場をうばいあうのでした。そのため毎日けんかがあるのでありました。
心平君たちは、ひっそりして、みかん畠の下に待っていました。
すると、斥候の喜六君が、かえってきました。
「いるぞオ。」
と声をひそめてほうこくしました。