Japanische Klassiker mit Furigana
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くうきぽんぷ
新美南吉童話集 2 おじいさんのランプ
Lesen Sie 新美南吉童話集 2 おじいさんのランプ (くうきぽんぷ) von Niimi Nankichi (新美 南吉) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N3. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N3 · Mittel · moderne Kanji und Kana · 41.209 Zeichen · 85 Bildschirme
二
久助君はあわてて、じゃばッと外に出た。すこし考えすぎたようである。体がまっかになっていた。
二
「久助くうん」
と下級生のよぶ声がして、すこしあいだをおいてから、
「きゅ、う、すけえ」
と、遠慮しがちに、同級生の者がよんだ。これが、久助君たちのあいだで行なわれる、召集のしかたである。
この村は一本の県道をはさんで、南北にわかれている。道の南側はだんだんに高くなっていて、終わりには村の南端の、運動山のいただきにいたるのである。道の北側は反対にだんだん低くなってゆき終わりは背戸川にいたるのである。
そこで子どもたちが仲間を召集しようと思うと、道に立って、道の南にある家に向かっては、あおむいて、背戸からよび、道の北にある家に向かっては、下の方をむいて、家の正面からよぶのである。
久助君の家は道の北側にあったので、よび声は、家の前の段々畑の、茶の木をこえて流れてきた。そして久助君の耳にはいった。
そのとき久助君はふかしたいもをたべていた。学校から帰ると甘えん坊の久助君は、何かたべる習慣だったのである。
しかし、召集の声をきくと久助君は、
「ううん」
と、向こうに聞こえるように返事をして、すっくと立ちあがった。