Japanische Klassiker mit Furigana
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くうきぽんぷ
新美南吉童話集 2 おじいさんのランプ
Lesen Sie 新美南吉童話集 2 おじいさんのランプ (くうきぽんぷ) von Niimi Nankichi (新美 南吉) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N3. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N3 · Mittel · moderne Kanji und Kana · 41.209 Zeichen · 85 Bildschirme
二
小さい太郎は、おばあさんの膝から糸ぎれをとって、かぶと虫のうしろの足をしばりました。そして縁板の上を歩かせました。
かぶと虫は牛のようによちよちと歩きました。小さい太郎が糸のはしをおさえると、まえへ進めなくて、カリカリと縁板をかきました。
しばらくそんなことをしていましたが、小さい太郎はつまらなくなってきました。きっと、かぶと虫にはおもしろい遊び方があるのです。だれか、きっとそれを知っているのです。
二
そこで小さい太郎は、大頭に麦わら帽子をかむり、かぶと虫を糸のはしにぶらさげて、かどぐちを出てゆきました。
ひるはたいそうしずかで、どこかでむしろをはたく音がしているだけでした。
小さい太郎は、いちばんはじめに、いちばん近くの、桑畑の中の金平ちゃんの家へゆきました。金平ちゃんの家には七面鳥を二羽かっていて、どうかすると、庭に出してあることがありました。小さい太郎はそれがこわいので、庭まではいってゆかないで、いけがきのこちらからなかをのぞきながら、
「金平ちゃん、金平ちゃん」
と小さい声でよびました。金平ちゃんにだけ聞こえればよかったからです。七面鳥にまで聞こえなくてもよかったからです。