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Japanische Klassiker mit Furigana

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くうきぽんぷ

新美南吉童話集 2 おじいさんのランプ

新美 南吉

Lesen Sie 新美南吉童話集 2 おじいさんのランプ (くうきぽんぷ) von Niimi Nankichi (新美 南吉) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N3. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N3 · Mittel · moderne Kanji und Kana · 41.209 Zeichen · 85 Bildschirme

Aozora Bunko

五

顔をまっかにして一生けんめいにやっています。それで、小さい太郎の方をいつまで待ってもみてくれません。

とうとう小さい太郎はしびれをきらして、

「安さん、安さん」

と小さい声でよびました。安雄さんにだけ聞こえればよかったのです。

しかし、こんなせまいところではそういうわけにはいきません。おじさんがききとがめました。おじさんは、いつもは子どもにむだ口なんかきいてくれるいい人ですが、きょうは、何かほかのことで腹を立てていたとみえて、太い眉根をぴくぴくと動かしながら、

「うちの安雄はな、もう今日から、一人前のおとなになったでな、子どもとは遊ばんでな、子どもは子どもと遊ぶがええぞや」

と、つっぱなすようにいいました。

すると安雄さんが小さい太郎の方をみて、しかたないように、かすかに笑いました。そしてまたすぐ、じぶんの手先に熱心な眼をむけました。

虫が枝から落ちるように、力なく小さい太郎は格子からはなれました。

そしてぶらぶらと歩いてゆきました。

五

小さい太郎の胸にふかい悲しみがわきあがりました。

安雄さんはもう小さい太郎のそばに帰ってはこないのです。もういっしょに遊ぶことはないのです。