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Japanische Klassiker mit Furigana

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くうきぽんぷ

新美南吉童話集 2 おじいさんのランプ

新美 南吉

Lesen Sie 新美南吉童話集 2 おじいさんのランプ (くうきぽんぷ) von Niimi Nankichi (新美 南吉) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N3. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N3 · Mittel · moderne Kanji und Kana · 41.209 Zeichen · 85 Bildschirme

Aozora Bunko

四

だが、そのうちに大作君は顔がこわばってきて、笑えなくなってしまった。そして笑えなくなった顔の、ぎゅッとひきゆがむのが感じられた。深い悲しみが大作君をおそったのだ。

大作君にはいまわかった、お父さんがひょうきんでそんなまねをしているのではないことが。お父さんは真剣だったのだ。早くその仕事をしてしまいたかったのだ。つぎの仕事で一銭でも多くもうけるために。いわば貧乏が、おとなの加重さんをこんなに子どものように畠の上を走りまわらせているのであった。なんという悲しいながめであろう。

大作君はもうみていられなかった。恥と悲しみで、体がふるえるのをとめられなかった。

四

六月の終わりの暑い日に、近くの町の公園グランドで連合競技会が行なわれた。

その最後の種目は、六年男子の綱持競走であった。長さ五メートルぐらいの一本の綱を一組二十人の者が持って、距離四キロを走破するのである。そしてこの競走のだいじなところは、二十人のうちひとりでも落伍してはだめだということだ。

なんだか知らないが、戦線における皇軍のある仕事をしのばせるから、大作君たちはこの競走には勝とうという悲壮な決意が、はじめからみんなのはらの中にできていた。