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Japanische Klassiker mit Furigana

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くうきぽんぷ

新美南吉童話集 2 おじいさんのランプ

新美 南吉

Lesen Sie 新美南吉童話集 2 おじいさんのランプ (くうきぽんぷ) von Niimi Nankichi (新美 南吉) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N3. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N3 · Mittel · moderne Kanji und Kana · 41.209 Zeichen · 85 Bildschirme

Aozora Bunko

いよいよ犬同士の決闘です。森川君も次郎君も、口に出してはなんともいいません。しかし心の中ではお互いに自分の犬に向かって「おし、おし」と勢いをつけています。次郎君はいつのまにかすすきの穂をひきぬいて人さし指にかたくまきつけていました。

西郷隆盛はシェパードと二メートルほどへだたったところまでいくとぴたっととまって、シェパードとにらみあっていました。――と次郎君と森川君は思えたのですが、じつはにらみあったのではありません。これが犬の仲間ではあいさつであります。

心をはりつめていたふたりはがっかりしました。犬はいっこう決闘をしようとはいたしません。決闘どころか、鼻をすりあわせたり、お互いの体をかぎあったり、そしておしまいにはずっと以前からなかよしだったもののように、森川君と次郎君をおきざりにしてあっちへならんでいってしまいました。

「だめだなあ。」

と次郎君は口に出していいましたが、ややほっとした気持ちです。

ふたりにはそのとき、つまらないことでおこりあった自分たちより、犬同士の方がはるかに利口なように思えました。そしてふたりはつねづね自分たちがなかよしで、長距離競走のときにはいつもそろってしんがりをすることなどを憶い出しました。