Japanische Klassiker mit Furigana
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くうきぽんぷ
新美南吉童話集 2 おじいさんのランプ
Lesen Sie 新美南吉童話集 2 おじいさんのランプ (くうきぽんぷ) von Niimi Nankichi (新美 南吉) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N3. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N3 · Mittel · moderne Kanji und Kana · 41.209 Zeichen · 85 Bildschirme
みんなは顔を見合わせた。吉太郎君がすこし元気すぎるのだ。あんなに元気なら、なぜ最後までがんばらなかったのか。みんなの心にはいまになって、優勝をとりにがしたいまいましさがよみがえってきた。
吉太郎君は矢車草をとって、みんなのそばにもどってきた。
「やろか。」
といって隣りの周造君の方にさし出した。
みんなにはそのときはっきりと、吉太郎君がみんなのご機嫌をとろうとしていることがわかった。良心にやましい点があるのだ。つまり、まだ走れるところを綱をはなしてしまったのだ。
「周造、そんなものをうけとるな。」
そう徳一君が親分みたいにげんとして命令した。おとなしい周造君はちょっとまごついたが、ついにがき大将の徳一君の命にしたがった。吉太郎君はべそをかいていた。
いまはみんなは、吉太郎君がひごろいやらしい奴であったことを憶い出した。親しげに人の耳のそばに口をよせてきて、つまらぬつげ口をしたかと思うと、もうつぎの日には、ほかの者の耳に口をよせて、ちらちら横眼でこちらをみながら、何かこちらのことをつげ口しているというふうの奴であった。また、つきとばされたりすると、面と向かってくるのではなくて、げらげらと下品に笑いながら、よいどれのまねなどしながら、べたべたとはりついてきて、たわむれのようにみせかけながら、相手の服に鼻汁をなすりつけ