Japanische Klassiker mit Furigana
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くうきぽんぷ
新美南吉童話集 2 おじいさんのランプ
Lesen Sie 新美南吉童話集 2 おじいさんのランプ (くうきぽんぷ) von Niimi Nankichi (新美 南吉) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N3. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N3 · Mittel · moderne Kanji und Kana · 41.209 Zeichen · 85 Bildschirme
ふたりはだまって店にならんだものをみまわしてみる。ピカピカ光る新しい自転車。天井につるしてある古自転車の車体や車輪。棚にならんだ、美しい自転車油とゴムのりのかん。柱につるされたチェーンのたば。油と鉄さびでよごれた修繕台、道具箱等々。こんなものをみんなふたりがあずかったのだと思うと、胸がわくわくするのである。
ふたりはひっそりしていた。子どもを失った二羽のはとのように。こんなこと、はじめなければよかった。でもいまさらやめてしまうわけにもいかない。なあに、パンクくらいなおせるのだ。
それからどれだけ時間がすぎたろう。ふたりはとうとう退屈になってしまった。パンクってこんなに少ないものかしらとふたりは思った。パンクどころか、ただの自転車さえ通らないのである。そこでふたりは道具箱から、日ごろ顔なじみの、だが手をにぎったのはこれが最初の、道具をつかみ出してはいじくった。加平は道に出ていって、南をみたり北をみたりして「パンクのくる」のを待つのだった。
と、とうとう目的物はやってきた。それは洋服を着て皮のかばんを持ったどこかのおじさんであった。彼はパンクした自転車を日おおいの下に立てておいて、汗をふきながら店にはいってきた。