Japanische Klassiker mit Furigana
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くうきぽんぷ
新美南吉童話集 2 おじいさんのランプ
Lesen Sie 新美南吉童話集 2 おじいさんのランプ (くうきぽんぷ) von Niimi Nankichi (新美 南吉) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N3. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N3 · Mittel · moderne Kanji und Kana · 41.209 Zeichen · 85 Bildschirme
どんどんと大作君の頭にひびいた。
いつもなら大作君は、「やめんかッ」と、優等生の兄さんらしくどなるところだ。しかし今夜はしからなかった。弟たちの健康なはだかん坊をたのもしいもののようにみていた。足音が大きくひびいてくればくるほど気持ちがよかった。――おお! 力を出せ! 力のありったけを出せ! 家がつぶれるくらいあばれろ! 大作君はそう声援したいほどだった。
いまは、大作君の心から、ながいあいだかかっていた灰色のとばりがはらいのけられていた。――貧乏だとてはずかしがることはないのだ。ぼくたちは健康だ。そしてぼくたちにはがんばる力があるんだ。ぼくたちにはこれからどんなことだってできるのだ。――
はじめは、ちびの四郎と五郎だけが相撲をしていたが、やがて速男も幸助も加わって、しまいには相撲というよりはめちゃめちゃの乱闘になってしまった。
「よし、こいッ。」
そうさけんで、大作君ははね起きた。「ぼくひとりにみんなかかってこいッ。」
みんなかかってきた。うしろからしがみつくもの、足にからまるもの、腕をひっぱるもの、大作君はたじたじとなったが、うんとふんばった。