Japanische Klassiker mit Furigana
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いきふどう
橘外男ワンダーランド 怪談・怪奇篇
橘 外男
Lesen Sie 橘外男ワンダーランド 怪談・怪奇篇 (いきふどう) von 橘 外男 (たちばなそとお) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 198.400 Zeichen · 387 Bildschirme
と、博士はさっそく話をきりだしました。
ふしぎな老婆のきたことから、あの猛犬の五郎丸の奇怪な死、そしてそのあくる晩博士の手の甲につけられた爪傷が、五郎丸の爪傷とまったくおなじであったこと、さらに東戸松村からきたお百姓のことまで、のこるくまなく話されたのです。
お兄さまは、はじめのうちこそ笑い顔をしていましたが、あまりのふしぎさに、これをそのまま信じてよいのかどうかに、こまりきった表情をされました。
「きみのようなりっぱな学者にわからない話を、ぼくには、どうも……こまったね」
と、ためいきをもらされるほかはないのです。
「まさかいまごろ、妖怪変化がでるとも思われないし、……しかしきみのたのみは、しょうちしたよ。あんなところにすんでたら、さぞ淋しかろうと、内々ぼくも気にかかっていたんだよ」
「わたしも、こんな話をもちこんだら、さぞ義兄さんに笑われると思ってたんですが、そうかといってほかに相談する人もないし、また話したところでなかなかわかってもらえませんからね。ですが、もうこのままにはしておけないのです。第一、あのからだの弱い頼子が心配ですからね」
お兄さまは、ふかいものおもいにしずみながら、ポツリポツリと話している義弟の博士の顔をながめていられましたが、なにか、ふと思いだされたように、