Japanisch lesen

Japanische Klassiker mit Furigana

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ぜにがたへいじとりものひかえ

銭形平次捕物控(三)酒屋火事

野村 胡堂

Lesen Sie 銭形平次捕物控(三)酒屋火事 (ぜにがたへいじとりものひかえ) von 野村 胡堂 (のむらこどう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 146.725 Zeichen · 298 Bildschirme

Aozora Bunko

――藤助はかねての打合せの通り死骸を引っ担いで沓脱の上に置き、水を一手桶持出して、生垣を洗った、――そっと横町の星野門弥のところへ忍び、大病人の枕元から刀を盗んで来た。――それが竹光と後で気が付いた時は追っ付かない。死骸の着物の上から三度も四度も竹光を通して、漸く槍で突いた創口を捜り当てた」

「…………」

「ところが八、困ったことにはあの晩、岩根半蔵は自分の家に居たのだよ」

平次の悩みはそれだったのです。

「それはあっしも聴きましたよ。でも、半蔵が嘘を言ってるのかも知れないじゃありませんか」

と、ガラッ八。

「嘘じゃない、多勢証人がある。夜中に脱け出して来られるはずはない」

「でも」

「半蔵は磔刑も覚悟しているんだぜ。一人や二人殺したのを隠すはずはない。これはやはり下手人は外にあるに違いないよ」

「…………」

「第一岩根半蔵が自分でやったのなら、血だらけな槍を自分の家の床下に投り込んでおくはずはない」

「…………」

「藤助と半蔵の相談を盗み聴きした奴の仕業だ、――どうかしたら、福島嘉平太を殺すのを、半蔵がいやになったと見抜いた奴の仕業かも知れない。いずれにしても、福島嘉平太に深い怨みのある奴の仕業だ。