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Japanische Klassiker mit Furigana

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ぜにがたへいじとりものひかえ

銭形平次捕物控(三)酒屋火事

野村 胡堂

Lesen Sie 銭形平次捕物控(三)酒屋火事 (ぜにがたへいじとりものひかえ) von 野村 胡堂 (のむらこどう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 146.725 Zeichen · 298 Bildschirme

Aozora Bunko

「藤三郎の部屋を探すと言った時、本人は一向平気でいたろう。これは可怪しいと思ったから、やたらに藤三郎と眼で合図をしている、妾のお仙の部屋を探したんだ。千両箱は箪笥の奥にあったよ」

「ヘエー、そんなものですかねえ。ところで、あとの二つはどうなったでしょう、千両箱は三つ盗られたんでしょう」

「どこからか出て来るよ。いずれ藤三郎が隠したに決っているんだ」

「と言ったって親分、ほんのちょいとの間に重い千両箱を三つ隠すのは容易のことじゃありませんぜ」

「――フム、お前は妙な事を言うな――待て待て、これは俺の手落だったかも知れないよ――と、こうすると」

平次は往来の真ん中に立って、すっかり考え込んでしまいました。

「親分、人が見て笑ってますぜ、帰りましょう」

「待て待て、俺の考えようが少し浅薄だったかも知れないよ。これだけの大仕事に一と月も前から騒いだ人肌地蔵が一と役買っていないということはないな、――フム」

「弱ったなア、往来に突っ立って眼を白黒にしていると、人様は正気の沙汰とは思いませんよ、親分」

「ガラッ八。もう一度やり直しだ、一緒に来い」

「えッ」

「藤三郎やお仙は雑魚だ、この裏にはもっと凄いのが居る」