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Japanische Klassiker mit Furigana

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ぜにがたへいじとりものひかえ

銭形平次捕物控(三)酒屋火事

野村 胡堂

Lesen Sie 銭形平次捕物控(三)酒屋火事 (ぜにがたへいじとりものひかえ) von 野村 胡堂 (のむらこどう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 146.725 Zeichen · 298 Bildschirme

Aozora Bunko

とはいったものの、実は巧みにいい当てられたような気がして、はなはだ忸怩たるものがあったのである。

一年ほど前から、捕物小説を書き始めた、探偵作家の大先輩水谷準氏が「捕物小説を書くのは楽しいな」といったのを、横溝氏邸の座談会で、私自身この耳で聴いた。正直のところ、捕物小説というものは、そういったものなのである。百人の作家が百人まで、恐らくその楽しみの程度に差異はあっても多かれ少なかれ、楽しんで書いていることに間違いはあるまい。

これを、嫌で嫌でたまらないような顔をして、油汗を流しながら、深刻無比な表情で生産するある種の小説と比べて、どうであろう。芸術的であるかないかは別問題として、作家自身が楽しんで書いているものの方が、読者に喜ばれることはまことに当然の結果ではないだろうか。

捕物小説は、それだけ夢があり、楽しさがあり、詩があるのである。随分長い間、迫害と侮辱と無視と軽蔑とを受けて来たにもかかわらず、大先輩岡本綺堂先生に依って創められ、我々後生がバトンを引き継いだ捕物小説は、夢と楽しさとを載せて、ますます多くの読者を獲、文壇の一角に確たる地歩を占めていくことであろう。