Japanisch lesen

Japanische Klassiker mit Furigana

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ぜにがたへいじとりものひかえ

銭形平次捕物控(五)金の鯉

野村 胡堂

Lesen Sie 銭形平次捕物控(五)金の鯉 (ぜにがたへいじとりものひかえ) von 野村 胡堂 (のむらこどう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 136.062 Zeichen · 276 Bildschirme

Aozora Bunko

「ヘエ――、どんなことで?」

「お前の方から、訊こう。誰だい、昼と夜とで様子の変ったのは?」

「お柳ですよ」

「なに」

「あの踊りの師匠ですよ。日の暮れるまで、お花見の前の日みたいに浮かれ切っていたのが、夜になって、あっしが帰ってから急にしおらしくなって、線香を上げたり、念仏を称えたり、時々は棺の前へ行って、泣いて見せたり、大変な芝居だったそうですよ」

「そんな事だろうと思った、も一度お柳を伴れて来てくれ」

「ヘエ――」

ガラッ八は横っ飛びに飛んで行くと、今度はお柳の手を取ってグングン引っ張って来ました。

「あれお前さん、痛いじゃないの、――私は何にも知りゃしませんよ、あれッ」

「何を神妙な悲鳴なんかあげるんだ、痛きゃ素直にあんよをしな、ブラ下がるから引摺ることになるじゃないか」

「お前さん無理だよ、そんなに早く歩けやしない」

「踊りの師匠のくせに、あんよが上手もねえもんだ。まごまごしやがると、縛り上げて引っ担ぐぞ」

「あッ、親分」

八五郎の剣幕に驚いたか、お柳は漸く立ち直って、平次の待っている部屋まで辿り着きました。

「お柳、冗談やおどかしじゃないぞ。主人殺しの疑いはお前に掛っているんだ」