Classiques japonais avec furigana
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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.
さんごくし
三国志(五)
吉川 英治
Lisez 三国志(五) (さんごくし) de 吉川 英治 (よしかわえいじ) en japonais avec furigana. JLPT N1. Touchez un mot pour le sens.
N1 · avancé · kanji et kana modernes · 325 249 caractères · 653 écrans
五
呉の軍勢は、勝ちに乗って、途中、敵の馬を鹵獲すること三百余頭、さらに進撃をつづけて、遂に南郡城外十里まで迫って来た。
南郡の城に入った曹洪、曹純などは、兄の曹仁を囲んで、暗澹たる顔つきを揃えていた。今にして、この一族が悔いおうていることは、
「やはり丞相のおことばを守って、絶対に城を出ずに、最初からただ城門を閉じて守備第一にしておればよかった」という及ばぬ愚痴だった。
「そうだ! 忘れていた」
曹仁は、その愚痴からふと思い出したように、膝を打った。それは曹操が都へ帰る時、いよいよの危急となったら封を開いてみよ、といってのこして行った一巻の中である。その中にどんな秘策がしたためてあるかの希望であった。
五
ここ、周瑜の得意は思うべしであった。まさに常勝将軍の概がある。夷陵を占領し、無事に甘寧を救い出し、さらに、勢いを数倍して、南郡の城を取り囲んだ。
「……はてな? 敵の兵はみな逃げ支度だぞ。腰に兵糧をつけておる」
城外に高い井楼を組ませて、その上から城内の敵の防禦ぶりを望見していた周瑜は、こうつぶやきながらなお、眉に手をかざしていた。
見るに、城中の敵兵は大体三手にわかれている。